江戸時代の案内所を知る
初心者のための吉原案内所みたいなものであったとされる茶屋。吉原の場合、ここに通う客は馬を利用していたが、馬が衰え駕籠が多くなった。馬から降りると歩かなければならない。その際に人に顔が見られることから編み笠を借り顔を隠して大門を入っていたとされる。茶屋は20軒余りあったが、宝暦期に編笠を借りる物がなくなったことから、遊郭内の仲の街大通り沿いへ茶屋を移したとする説がある。編み笠は顔を隠すものだが、必要とする武家客が減少した上、目だけ出す黒い竹田頭巾が流行した。茶屋を通さない遊女屋は、総籬だけとする説がある。
半籬は茶屋を通さずとも客を直接あげた。なぜ総籬だけが茶屋を通したかといえば、客の勘定から遊女選択などの周旋を、総籬は煩わしいと思っていたからと解く。遊女の揚代を清算し周旋までするのは揚屋時代からの慣行だった。大見世の遊女屋は、遊女の管理だけでよかったのである。茶屋も中間手数料や酒肴料などで稼いだからお互いさまとも思えるが、遊女屋が競って茶屋へ音物を贈っていたから、遊女屋には有難いシステムだったようである。
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